耳をすませば聞こえてくる建設現場の音
20年近くこの業界にいると、自然に建設現場の音に慣れてくるものです。
耳鳴りのするような大きな金属音、何かの爆発音、ハンマーで何かを叩く音、職人の罵声なども含みますが、決して心地よいものではないです。
週末の作業などで近隣のかたが休んでいる時も、作業する時が多く、音出しには十分気をつけるとの指示が毎週のように出されていました。
そんな中、声も出せないような環境で静かに作業をしていたのを思い出します。
職人さんは、危険な時に大きな声で注意をする習慣がついているので、基本的に話す声もとても大きいです。
朝の待機時間中に周り構わずに大きな声で話している人、携帯でテレビか何かを音量を上げて見ている人など、様々います。耳の聞こえも悪い方が多いようです。
もちろん、皆がそうであるとは言いません。
(私は身長が4センチほど縮みました・・・)
重いものを担げば足腰に負担はかかるし、トレーニングの時とは違って無理な体勢で物をもつ
こともあります。
「溶接の煙を吸い込むと子供ができにくくなる」といった噂話なのか、本当なのかわかりませんが、昔からいる職人さんたちはいつもそう言っていました。
私が休日に出歩いている時など、建設現場の音を聞くと大体今、何の作業をしているのかわかります。
それほど長くいたからなのかもしれません。
20年もやっていれば他の会社の方とも仲良くなって、顔見知りの方が増えてきます。
切りたくない人間関係もあります。
会えなくなるのは少し寂しい気がしますが、決心した以上、いつかは去らないといけません。
人生は1度きりですし。
思い立ったらまず行動するのが、これまでの私の人生でした。
成功するか失敗するかは分からなくても、とにかくやってきました。
(若かったということもあると思いますが・・)
いつの日か耳をすませば、海の波や風のそよめきが感じられ、笑って過ごせる日が来ることを願って、信じてみようと思います、自分を。
皆様に取って明日も良い日でありますように。